上は、中央のダニが主役のような写真になってしまいましたが、アシナガアミホコリ Cribraria microcarpa だと思います。 写真の右には胞子が出てしまって空になった子嚢の表面の“網”が写っています。
本種は柄がとても長いのですが、このような1個の子嚢を持つタイプを「単子嚢体」と呼んでいます。
上はコモチクダホコリ Tubifera dimorphotheca だと思います。 子実体がくっつきあって束のようになり、子嚢は共通の太い柄のような部分(これを擬柄と呼んでいます)の上についています。 このような単子嚢体が密着してできているタイプを「擬着合子嚢体」と呼んでいます。
上の写真でも擬柄の表面が凸凹していますが、和名の「コモチ」は、擬柄にできる小さな子嚢を子に見立てたものでしょう。
上はアカハシラホコリ Dictydiaethalium plumbeum f. cinnabarinum だと思います。 擬着合子嚢体ではないようにも見えますが、写真後ろの断面を見ると、柱状節理のような縦の筋が見えていて、やはり単子嚢体がとても密に密着していることが分かります。 和名の「ハシラ」もこのことに由来するのでしょう。
擬着合子嚢体は Tubifera(クダホコリ属)や Dictydiaethalium(ハシラホコリ属)などに見られます。
(2021.8.25. 兵庫県西宮市 北山)
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