石垣にマメヅタと一緒に育っていた上の写真のコケ、乾いて縮んでいて、ルーペでは頬動けの仲間としか分かりません。 持ち帰って調べると・・・
トサカホウオウゴケ Fissidens dubius でした。 上の写真の葉先だけでなく、葉の断面などもいろいろ調べていて、平凡社の図鑑での検索に必要になる上翼が2細胞層であることも確認していますが、こちらとの重複を避けて、下に腹翼-背翼の断面を載せるにとどめておきます。
背翼は2細胞層、腹翼は1細胞層で、外側に面した側がややマミラ状になっています。
上の写真では、あちこちの葉の基部の腹翼に挟まれた所に、色の濃い部分が見えます。 葉を破いてこの部分が見えるようにすると・・・
雌包葉に守られた造卵器がありました。 この造卵器の中の卵細胞が受精して胞子体となった様子は、こちら(蓋のある状態)やこちら(蓋が取れて蒴歯が見えている状態)に載せています。
(2020.12.22. 箕面公園)
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