上は硬質菌(サルノコシカケ類)の上にいたキノコアカマルエンマムシ Notodoma fungorum で、体長は3~4mmです。 エンマムシの仲間は動物の死体などに集まる種類が多く、和名の「エンマ」も死体と関係深い閻魔に由来しています。 しかしエンマムシは死体などの腐敗した動物質を食べるのではなく、そこに育つハエの幼虫(ウジ虫)を餌にしています。
サルノコシカケ類で見られる本種もそのエンマムシの仲間で、きのこを食べている幼虫を餌としています。 上の写真のきのこも、内部に何かの幼虫に潜り込まれて食い荒らされているようで、キノコの表面にはその糞と思わる白い粒がたくさん散らばっています。 キノコアカマルエンマムシは、このきのこの内部にいる幼虫を狙って来ているようです。
最初の写真でも上の写真でも、口に白い幼虫を咥えているのですが、白い排泄物に紛れてとても分かりにくくなっています。 下は上の写真の一部を暗くしてコントラストを強めたのですが、幼虫が分かるでしょうか。
(2021.6.5. 箕面の森)
1 件のコメント:
切り株の赤いサルノコシカケにて人生初の遭遇。キノコアカマルエンマムシ!名前もわからず調べていたらとてもいい写真と説明に出合いました。ありがとうございます😊
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