昨日載せた(こちら)、胞子体にスジクワガタが来ていたベニエキンシゴケ Ditrichum rhynchostegium です。
蒴柄は長いのですが、茎の長さは1cmに達せず、葉は針状に伸び、長さは2~4mmです。
上は葉の上部で、中肋が幅の大部分を占めています。
上は葉の下部で、中肋は葉の幅の1/2~1/3ほどです。 葉縁は反曲していません。
葉身細胞の長さは 15~30μmです(上の写真)。 細胞の縦の壁にくびれは見られません。
蒴はやや傾き、長さ3~4mm、蒴柄は、写真には載せていませんが、3~4cmでした。
蒴歯は線状で・・・
蒴歯は基部で2裂し、細かいパピラで覆われています(上の写真)。
胞子は径 12~17μmで、表面にはヒヒ割れ状の模様があります(上の写真)。
上は蒴をつけた植物体で、雌包葉の様子を見るために多くの葉を下げ下ろしています。 蒴をつけた植物体の葉はほとんど緑色を失っていました。 雌包葉の鞘部は長く、蒴柄を抱いています。
(2021.6.17. 箕面の森)
◎ こちらにはベニエキンシゴケの葉の横断面などを載せています。
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