2021-06-22

ベニエキンシゴケ

 

 昨日載せた(こちら)、胞子体にスジクワガタが来ていたベニエキンシゴケ Ditrichum rhynchostegium です。

 蒴柄は長いのですが、茎の長さは1cmに達せず、葉は針状に伸び、長さは2~4mmです。

 上は葉の上部で、中肋が幅の大部分を占めています。

 上は葉の下部で、中肋は葉の幅の1/2~1/3ほどです。 葉縁は反曲していません。

 葉身細胞の長さは 15~30μmです(上の写真)。 細胞の縦の壁にくびれは見られません。

 蒴はやや傾き、長さ3~4mm、蒴柄は、写真には載せていませんが、3~4cmでした。

 蒴歯は線状で・・・

 蒴歯は基部で2裂し、細かいパピラで覆われています(上の写真)。

 胞子は径 12~17μmで、表面にはヒヒ割れ状の模様があります(上の写真)。

 上は蒴をつけた植物体で、雌包葉の様子を見るために多くの葉を下げ下ろしています。 蒴をつけた植物体の葉はほとんど緑色を失っていました。 雌包葉の鞘部は長く、蒴柄を抱いています。

(2021.6.17. 箕面の森)

こちらにはベニエキンシゴケの葉の横断面などを載せています。

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