5月下旬、フトリュウビゴケ Loeskeobryum cavifolium の新しい枝が鎌首をもたげるように伸び出していました。 群落のいちばん上に新しい葉が来るように、また枯葉など何かあってもその上に葉を広げられるように、枝はいったん上に伸び、その後次第に倒れていくのだと思います。
葉の大きさにはかなりの差があり、茎葉の長さは3mmほどもあります。 上は乾いた状態ですが、湿った状態とほとんど変わりません。
葉が重なり合ってついていて、茎はほとんど見えませんが、赤褐色です。
上は少し破れてしまいましたが、茎葉の基部です。 茎葉の基部は耳状に下延して茎を抱いています。
上は大きめの枝葉です。
上は葉身細胞で、細胞壁の所々にくびれが見られます。
上は茎の下部で、葉は古く白っぽくなって多くの部分が失われ、茎が見えています。 この茎の表面を見ると、たくさんの毛葉が確認できます。 もちろん緑の葉のついている茎でも、葉を取り去って茎の表面を見る事ができるようにすれば、毛葉を確認する事ができます。
(2021.5.23. 奈良県宇陀市)
◎ フトリュウビゴケはこちらにも載せています。
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