2021-08-24

シモフリゴケ類について

  平凡社の図鑑に記載されている日本産シモフリゴケ属(Racomitrium)は、最近の研究をまとめると5属に整理できるようで、出口ら(2020)が属の検索表を「日本産シモフリゴケ類の分類の現況」として蘚苔類研究12巻3号に載せられていることは知っていました。 しかしどの種がどの属に分類されたのかは分からないままで、そのままにしていました。
 最近、スナゴケの仲間を観察していて、平凡社の図鑑や野口をみても分からないところがいろいろ出てきたのでM氏に相談したところ、2019年の蘚苔類学会で各属に含まれる種の発表もあったことを教えていただき、平凡社の図鑑と対比する形で、下のようにまとめてみました。 それぞれの属の特徴は上記検索表に書かれています。

クロカワキゴケ属(新称) Bucklandiella
 B. laeta トカチスナゴケ
 B. macounii ssp. alpina フトスジスナゴケ(仮称)
 B. microcarpa 
 B. nitidula テリカワキゴケ
 B. sudetica ヒメスナゴケ
 B. vulcanicola コモチシモフリゴケ
エゾスナゴケ属 Niphotrichum
 N. barbuloides コバノスナゴケ
 N. canescens ssp. latifolium ヒロハスナゴケ
 N. ericoides 
 N. japonicum エゾスナゴケ
 N. muticum 
シモフリゴケ属 Racomitrium
 R. lanuginosum シモフリゴケ
チョウセンスナゴケ属(新称)Codriophorus
 C. acicularis マルバスナゴケ
 C. carinatus チョウセンスナゴケ
 C. mollis ヤワラスナゴケ
ミヤマスナゴケ属(新称)Dilutineuron
 D. brevisetum コエノスナゴケ
 D. canaliculatum ナガエノスナゴケ
 D. corrugatum クネリバスナゴケ(仮称)
 D. fasciculare ミヤマスナゴケ

 ボールドは平凡社の図鑑には載せられていない種です。 一方で、下の3種は平凡社には載せられているのですが、上では無くなっています。
 R. aquaticm ナミカワスナゴケ
 R. brachypodium ハリスナゴケ
 R. heterostichum クロカワキゴケ

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