崖に垂れ下がるコモチシダ( Woodwardia orientalis )、私が出会ったコモチシダは、いつもこのように崖に垂れ下がっていました。
大きな葉の上にたくさんの子供を持っていました。
この子供は葉の組織から作られたクローンで、この状態で葉から離れ、落ちた所の条件が良ければ、そのまま新しい個体になっていきます。
この無性芽とは別に、脈の両側に盛り上がったものが並んでいますが、これを葉の裏から見ると・・・
薄い包膜に覆われて胞子嚢群が見えます。 この膜をピンセットでそっとはがすと・・・
包膜を破った刺激で胞子嚢が割れ、飛び散った胞子が葉のあちこちに付いています(上の写真)。
上は胞子嚢付近の葉の断面です。
1枚目の写真のコモチシダの群落は、胞子生殖と無性芽による生殖がどのような割合で関与した結果なんでしょうね。 DNA解析をすれば分かるのかな?
(2015.12.27. 堺自然ふれあいの森)
0 件のコメント:
コメントを投稿