写真はカンハタケゴケ(
Riccia nipponica)だろうと思います。 あまり葉状体が発達していませんが・・・。 畑の隅にありました。 名前は漢字で書くと「寒畑苔」で、晩秋から冬に畑などでみつかる苔です。
上の写真でも葉状体の内部がうっすらと黒ずんでいるように見えますが、断面を作ってみると・・・
黒ずんで見えたのは、葉状体の真ん中にたくさんの胞子ができていたためです。 この後は葉状体が腐ることで胞子が放出されるようです。
みつけたカンハタケゴケは、このように胞子もできているもので、1枚目の写真のように表面は白っぽくなっていますが、若い時には葉状体の表面はガラスのように輝いているようです。
上は胞子を拡大して撮ったものです。 胞子の表面にピントを合わせると網目が見えますが、径上の網目の数は、ハタケゴケの胞子では7~8個ですが、カンハタケゴケでは上の写真のように4個です。
(2015.11.29. 大阪府泉南郡熊取町)
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こちらではカンハタケゴケの葉状体に埋め込まれている胞子体の表面などを見ています。