上は朝の光を浴びて光っているコナラの幹のヒロハツヤゴケです。 逆光で狙ってみました。
ヒロハツヤゴケ
Entodon challengeri は前にも載せているので(
こちら)、今回は蒴を中心に調べてみました。
蒴柄は長さ7~15mmと言われていて、写真の場合も9mmほどの長さです。
上は、以後の蒴歯の観察が容易なように、蒴を割ってみたところです。 中央にあるのは軸柱で、たくさんある細かい粒々は胞子です。
下は上の赤い四角で囲った部分です。
蒴歯は外蒴歯と内蒴歯各16本からなりますが、ツヤゴケ科の特徴として、内蒴歯は発達していません。 上の写真のヒョロヒョロとした棒状のものが内蒴歯でしょうが、外蒴歯と重なったものは、とても見難くなっています。
外蒴歯には、上の写真のように、縦に裂け目が見られます。
蒴歯の表面は細かいパピラで覆われています。
(2016.2.26. 堺自然ふれあいの森)