2018-02-18

ベニエキンシゴケ


 写真はベニエキンシゴケ Ditrichum rhynchostegium だと思います。 胞子体は、古くなって蒴歯もほとんど残っていないものと、新しく伸びはじめたばかりのものしかなく、また平凡社の図鑑ではこの属の分類は容易でないと書かれていて、少し心配ですが・・・。


 蒴柄の長いものは4cm近くあります。 蒴はほぼ直立しています。


 上は伸びはじめたばかりの蒴をつけているもので、蒴柄は金色です。 葉が片方に流れているのは、群落の端にあった株だからでしょう。 苞葉は5mmほどあり、蒴柄を抱いています。


 上は葉の先端部で、細かい歯が見られます。


 上は葉の基部で、中肋の境界は不明瞭です。


 葉身細胞は矩形です。


 上は葉の中央部の断面です。 中肋のみになっていて、ガイドセルの周囲にはステライドが見られます。


 上はわずかに残っていた蒴歯です。 どの蒴歯も途中で折れてしまっていますが、基部まで線状に2裂していて、細かいパピラで覆われています。 ちなみに、属名 Ditrichum の di は「2」の、trichum は「糸」の意味ですが、この蒴歯の様子に由来しているのだと思います。

(2018.2.14. 堺市南区鉢ヶ峯寺)

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