いろいろなコケに混じって、トサホラゴケモドキ Calypogeia tosana が胞子を散布していました。 上の写真には、本種の配偶体と胞子を飛ばし終えた蒴が写っていますが、周囲にはまだ胞子を飛ばしていない胞子体もたくさん見られました。
上は本種を背面から撮っています。 葉は重なり、先端に小さな2歯があります。 葉の背縁基部は茎との付着線よりも反対側へ大きくは張り出していません。
上は腹面から枝分かれの様子を撮っています。 ほとんどの分枝は腹面から(ムチゴケ型)でした。
腹葉は幅が茎径の約2倍で、基部近くまで2裂し、裂片はしばしば上の写真のように2裂します。 腹葉の両縁基部は細胞がほぼ正方形で、下延しません。
胞子体はマルスピウムから伸び出しています。 上の写真は胞子散布の後で、蒴柄も配偶体もぐったりしていますが、もう少し早い時期の胞子体がマルスピウムから出ている様子をこちらに載せています。 なお、マルスピウムの解説はこちらに載せています。
胞子散布の様子を上の動画にまとめてみました。 蒴は螺旋状に裂けます。
上は胞子散布を終えた蒴です。 蒴の裂片も螺旋状にねじれています。
上は胞子と弾糸です。
(2022.4.17. 槇尾山)
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