写真はフジウロコゴケ
Chiloscyphus polyanthos です。 多くの場合は清流中でもつれあっているコケですが、広げて撮りました。 茎は不規則に分かれていて枝は少なく、仮根はほとんどありません。
葉は互いに少し接し、茎に縦についています。 葉の縁は全縁で、葉頂は円くなっています。
腹面には上の写真のような小さな腹葉があります。 腹片はありません。
上は葉身細胞です。 長時間暗い所へ放置していたため、ほとんどの葉緑体が細胞壁に寄ってしまいました。 それでも細胞壁は薄く、トリゴンも発達していないことは分かります。
◎ このコケは KOBEコケ展で生品展示されていたものを、出展者にお願いし、少しいただいたものです。
(以下、2017.5.17.追記)
下は、水が流れ落ちる岩の表面に育つフジウロコゴケです。
(撮影:2017.3.26. 徳島県海陽町 轟九十九滝)
◎ フジウロコゴケは
こちらにも載せています。