写真はミナミホウオウゴケ Fissidens zollingeri でしょう。 小型のホウオウゴケで、葉は2~7対(平凡社)です。 熱帯~亜熱帯に分布するコケで、国内での分布は琉球列島のみです。 写真は京都府立植物園の温室内で許可をもらって調べさせていただいた時のものです(撮影:2020.9.29.)。
舷は葉の全周にあり(上の写真)、葉腋瘤(赤い楕円)があります。
中肋は葉先から明瞭に突出しています。
本種は雌雄混立同株で、造精器らしいものが見えたので、上はそれにピントを合わせています。 結果として腹翼の基部の細胞のピントがあまくなってしまいましたが、腹翼の基部の細胞が大きいのも本種の特徴の1つです。
背翼の葉身細胞は方形~不規則な六角形で、平滑です(上の写真)。
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