樹幹に育っていた写真のコケ、イワイトゴケモドキ Haplohymenium sieboldii のようです。 イワイトゴケによく似ていますが、イワイトゴケの枝葉が円頭~広い鋭頭であるのに対し、本種の枝葉は上の写真のように鋭頭です。
上は湿った状態で、下は乾いた状態です。
乾くと葉が枝に密着するのはイワイトゴケと同じです。 平凡社には「一般に茎はやや羽状に分枝し(以下、略)」とありますが、枝ぶりは環境によってよく変わり、違いは重視できないでしょう。
上は枝葉です。 長さは 0.6~0.7mm、中央付近でやや急に細くなる傾向はありますが、イワイトゴケほどではなく、上に書いたように葉先は鋭頭、葉は縦に裂け目が入ることはあっても、イワイトゴケのように途中で折れやすい傾向は見られませんでした。
上は葉身細胞です。 長さは8~12μm、各細胞には4~6個のパピラがあります。
(2024.1.13. 兵庫県宝塚市 武田尾)
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