ラベル 1037 サワラゴケ科 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2025-06-03

イヌムクムクゴケ@6月上旬

 上はヤマトフデゴケと混生しているイヌムクムクゴケ Trichocoleopsis sacculata です。 前に同じ場所で採集した4月上旬の本種を載せましたが(こちら)、その時に比べて新しい枝が伸び、存在がはっきりわかるようになっていました。 雨に濡れて細部が分からないのが残念ですが・・・。

 上は腹面から撮っています。 背景は1㎜方眼です。


 上の2枚も腹面から撮っています。 どの葉も最腹側の裂片が内側に巻きこんで袋状になっています。 腹葉は茎径とほぼ同じ幅で、上の透過光の写真では茎の影に入ってほとんど見えません。

 上は葉です。

 上は茎についていた腹葉で、枝の腹葉よりかなり大きなサイズです。 腹葉は2裂し、長毛があります。

 上は葉身細胞です。 油体は各細胞に20~30個あり、米粒形~球形で、微粒の集合です。

(2025.6.1. 京都市右京区京北上弓削町)

2025-04-09

イヌムクムクゴケ

 上はイヌムクムクゴケ Trichocoleopsis sacculata を腹面から撮っています。 いろいろな蘚苔類が混生している群落にほんの少し混じっていました。 コケ群落を持ち帰って調べている時に見つけたので、生態写真はありません。 本来はもう少し緑色をしているコケですが、他のコケに覆われていたためか、時期的なものか(たぶん両方)、緑色は枝の先端に少し残っているだけです。
 和名はムクムクゴケの仲間に似ている所からでしょうが、葉はムクムクゴケの仲間ほどには細裂していません。

 もう少し拡大してみました(上の写真)。 たくさんの小さな袋状のものが並んでいます。 同じ科のサワラゴケは第3、4番目の枝につく葉が袋状の裂片を持ちますが、本種は全ての葉に袋状になった裂片があります。


 上の2枚は葉です。 葉は不等に2裂し、背側の裂片が大きく、腹側の裂片の腹縁が内巻きして袋状になっています。 各裂片の縁には長毛があります。

 上は葉身細胞です。


 腹葉も2裂し、長毛があります(上の写真)。

(2025.4.5. 京都市右京区 標高約500m)

 上から約2カ月後の新しい枝が伸びた本種をこちらに載せています。

 

2023-05-17

サワラゴケ

 上の写真、数種のコケが写っていますが、多くはサワラゴケ Neotrichocolea bissetii です。 愛知県設楽町の標高1200m付近で 2023.5.13.に撮影しました。

 上は背面から撮っています。 葉は長毛に覆われて重なり、大きな葉はなんとなく認識できますが、小さな枝葉はどこまでが1枚の葉なのか、全く見当がつきません。
 さらに拡大しても・・・

 背面からだと拡大しても長毛が目立つばかりですが・・・

 腹面から見ると、あちこちに赤い矢印で示したような丸いものが見えます。 これは袋状になった枝葉の裂片です。 この袋状になる裂片は最も腹側の裂片ですので、背面より腹面からの方が見え易くなります。
 下は袋状の裂片を持つ葉をつけている枝の顕微鏡写真です。

 枝は何度も枝分かれして次第に細くなりますが、袋状の裂片を持つ葉は、平凡社によると、第3、4番目の枝につく葉ということです。

 上は太い枝についていた葉です。 葉は枝にやや斜めについていて、写真の左側が背側です。 葉は1/2まで不等に数裂し、背側の裂片が最大で、三角形です。

 上は葉身細胞です。

 上は最腹側の裂片が袋状になった葉です。

 上は太い枝についていた腹葉です。 4/5~3/4まで深く2裂し、裂片は狭三角形です。 幅は、広がった毛を含めると、枝の幅とほぼ同じでした。