2024-01-06

リュウキュウゴヘイゴケ

 

 石灰岩上で干乾びてほとんど真っ黒になっていた写真のコケ、少し持ち帰って湿らせると、一部に緑色の所が現れ、調べるとリュウキュウゴヘイゴケのようです。 なお、学名は平凡社では Mastigolejeunea auriculata、片桐・古木(2018)では M. repleta となっています。

 葉を含めた茎の幅は 1.5~2mmでした。

 上は腹面から撮っています。 背片は密に重なっています。

 背片の腹縁は内曲し、それがそのまま腹片に連なっていますので、その境が不明瞭な場合が多くあります。 腹片の先に鈍歯がありますが、この鈍歯もほとんど目立たないものから上の写真のように大きなものまで様々です。

 細い枝につく小さな葉では、上の写真のように腹片が明らかです。

 上は腹面から腹葉にピントを合わせて撮っています。 腹葉はうっすらと見えている茎の約3倍幅です。

 上は背片で、長さは1~1.5mmで全縁です。


 上の2枚は背片の葉身細胞で、上が中央部、下が基部近くです。 油体はブドウ房状で、各細胞に1~3個あります。

 腹葉は倒卵形で全縁、切頭~微凹頭で、やや外曲しています(上の写真)。

(2023.12.30. 高知県 横倉山)

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