ラベル 1050 ツキヌキゴケ科 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2025-06-22

タカネツキヌキゴケ

 上はタカネツキヌキゴケ Calypogeia neesiana でしょう。 雨中のTG-6での撮影で、画像はくっきりしていません。 亜高山帯ではふつうに見られるコケですが(こちらやこちら)、撮ったのは京都市右京区京北上弓削町の標高500m付近です(2025.6.1.撮影)。

 茎葉体の幅は約3㎜、腹葉は茎径の2~3倍幅です(上の写真)。

 上は葉で、右が背縁です。 背縁の細胞は中央部の細胞より細長くなっています。 下はその拡大です。

 上の写真で、上が葉の背縁です。

 上は葉身細胞です。 トリゴンは無く、油体は無色でブドウ房状です。

 上は腹葉で、下に少し茎の表皮がついています。 やや凹頭で、左右の肩の部分にも軽い凹みがある場合が多いようです。

2025-06-09

フソウツキヌキゴケ

 

 上は無性芽をつけたフソウツキヌキゴケ Calypogeia japonica です。 岩上にありました。

 上の写真は上が腹面、下が背面ですが、この撮り方では違いがよく分かりませんね。 とにかく、葉を含めた茎の幅は 2.5~2㎜、葉は広舌形で円頭です。


 上の2枚は腹葉です。 仮根が腹葉のすぐ下から出ています。 腹葉はやや湾入してつき、1/2ほど2裂し、両縁の基部は下延しています。


 上の2枚は葉身細胞です。 トリゴンが無く、表面は平滑で、油体は微粒の集合で眼点があります。

(2025.6.1. 京都市右京区京北上弓削町)

◎ フソウツキヌキゴケはこちらにも載せています。

2025-05-05

ミヤマホラゴケモドキ

 写真はミヤマホラゴケモドキ Calypogeia integristipula でしょう。 岸壁で育っていました。

 仮根は淡いピンク、葉を含む茎の幅は 1.5~2.5㎜でした(上の写真)。

 腹葉は幅が茎径の約 1.5倍、先が少し凹んでいます(上の写真)。

 上は葉です。 背縁の細胞が中央部の細胞より明らかに細長くなればタカネツキヌキゴケ、背縁の細胞が中央部の細胞とほぼ同じならマルバホラゴケモドキです。 上は微妙ですが、後者だと判断しました。

 上は葉身細胞で、油体はブドウ房状です。

 細胞表面にはベルカがあります(上の写真)。

(2025.4.19. 京都市右京区京北上弓削町)

◎ ミヤマホラゴケモドキはこちらにも載せています。

2025-05-02

ヒロハホラゴケモドキ

 写真はヒロハホラゴケモドキ Metacalypogeia cordifolia だろうと思います。 湿った岩壁から垂れ下がっていました。

 上は背面から撮っています。 実際の色を写真で表すのは難しいのですが、最初の写真と上の写真とを総合し、植物体の色は透明感の無い濃緑色~緑褐色と言えるでしょう。 背片は先が尖り、背縁は全縁です。

 上は腹面から撮っています。 腹葉は腎臓形で、幅は茎径の約2倍です。

 葉は舌形~三角形で、長さ1~1.5㎜、幅約1㎜です(上の写真)。

 葉身細胞は薄壁で大きなトリゴンがあります。 油体は淡褐色で球形~卵形、各細胞に10~30個あります。

 細胞の表面に焦点を合わせると、点状ベルカが確認されました。 上はベルカが分かりやすいように、油体の少ない葉縁近くを撮影しています。

(2025.4.19. 京都市右京区京北上弓削町)

◎ こちらに載せているヒロハホラゴケモドキは、外見からの印象は異なりますが、細胞の特徴などは同じです。

2025-04-26

ツキヌキゴケ?

 水の滴る岸壁に垂れ下がる写真のコケ、2025.4.19.に京都府右京区京北上弓削町の標高500m付近で撮影しました。 Calypogeia(ツキヌキゴケ属)にも似たものが多く、消去法でツキヌキゴケ Calypogeia angusta としたのですが、平凡社では「亜高山帯以上の腐植土か倒木上にふつう。」とあり、疑問が残ります。

 葉は半円形~広舌形で円頭です(上の写真)。

 上は腹葉の基部が下延している所に焦点を合わせていて、腹葉全体はぼんやりと写っています。 腹葉は茎に湾入してついていますので、全体にピントを合わすことができません。
 腹葉は下延し、その腹縁基部の細胞は他の細胞より細長い矩形です。

 上は腹葉ですが、下延部は切れてしまっています。 腹葉は1/3ほどまで広く2裂しています。

 上は葉身細胞です。 油体は、平凡社では「変化に富み,各細胞に3~15個,球形~楕円体,均質~ブドウ房状。」とあります。 「変化に富み」が悩ましいところですが、フソウツキヌキゴケの油体には眼点があり、写真とは異なります。

2025-04-24

ホラゴケモドキ

 写真はホラゴケモドキ Calypogeia azurea です。 2月の岡山コケの会関西支部の観察会で、朽木上に生育していたらしいのですが、私は見逃してしまい、それを持ち帰って育てている人から少し分けていただきました。 小さいコケですのでプレパラートにしたのが上の写真ですが、どうしても気泡が取れず、まずい写真になってしまいました。
 植物体は青みがかった緑色で、特に先端は青みが強いのですが、写真で色の違いを表現するのは難しいですね。 葉を含めた茎の幅は約2㎜でした。

 葉先はほぼ円頭ですが、時には2歯があようです。

 腹葉は茎径の2~3倍幅で、湾入してついています。 両縁基部は細胞がほぼ正方形で、下延していません(上の写真)。

 上は葉身細胞です。 油体はブドウ房状で青色です(これが分かりやすい特徴になります)。

2023-03-12

マルバホラゴケモドキ

 写真はマルバホラゴケモドキ Calypogeia aeruginosa でしょう。 湿った花崗岩の崖に多くの蘚苔類と共に育っていました。

 ほとんど枝分かれせず、長く伸びています(上の写真)。

 上は腹面から撮っています。 腹葉が大きく、葉はわずかに見えているだけです。 茎の幅は葉を含めて 1.5~2mmです。

 上の写真は、左は背面から撮っています。 右は腹面から撮っていて左下が茎頂方向です。

 上は腹葉を取り除いて腹面から葉を撮っています。 葉は背片と腹片に分かれていません。

 上は葉で、左側が茎とつながっています。

 上は腹葉です。

 上は葉身細胞です。 油体は小粒の集合で、各細胞に1~3個あり、青い色がついています。

(2023.3.9. 屋久島)

2022-09-17

タカネツキヌキゴケ

 


 タカネツキヌキゴケ Calypogeia neesiana が無性芽をつけていました。 植物体は白っぽい緑色をしています。

 上は腹葉を取り除き、腹面から葉を撮っています。 葉は長さ1mmあまり、舌形で円頭です。 腹片は無く、葉の縁の細胞は腹縁から背縁に向かうにつれて細長くなっています。

 上は背縁付近です。 葉身細胞にトリゴンはありません。

 油体はブドウ房状です(上の写真)。

 腹葉は茎径の2~3倍幅で腎臓形、やや凹頭~浅く2裂しています(上の写真)。

 上は無性芽をつけた枝です。 ルーペレベルでは、葉は全縁なのになぜ無性芽をつけている枝の小さな葉は鋸歯状になっているのか不思議でしたが、拡大して見れば、葉縁が鋸歯状に見えたのも無性芽がついているためでした。


 上は無性芽です。

(2022.9.4. 北八ヶ岳)

◎ タカネツキヌキゴケはこちらやこちらにも載せています。