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2024-08-11

ツルゴケ

 写真はツルゴケ Pilotrichopsis dentata のようです。 一次茎は石灰岩の割れ目に生えた木の根元近くをはい、二次茎は絡まるように育ち、その一部は長く垂れ下がっていました。 なお、周囲は石灰岩ですが、ツルゴケは樹上や岩上に生えるコケで、石灰岩地帯であることとは無関係のようです。

 上は垂れ下がっている二次茎を拡大した写真です。 乾いた状態では、葉は茎に密着していて、細く見えます。 枝はまばらにほぼ直角に出ています。 このような長く垂れ下がる茎やそのからの枝の様子は、本種を見分ける良い特徴になります。

 湿らせると上の写真のように彙状に開きます。

 上は枝葉で、長さは1.5~2㎜、卵形の基部から披針形に伸び、披針形の部分には鈍歯があります。 中肋は葉先近くに達しています。

 上は葉先付近です

 葉の基部の縁には小形で横長の細胞がたくさん並んでいます(上の写真)。

 葉身細胞は長い菱形~楕円形で長さ8~25μm、細胞壁は不規則に肥厚しています(上の写真)。

 上は葉の背面の細胞を斜めから撮っています。 上端に小さなパピラのある細胞が混じっています。

 上は葉を取り去って撮った偽毛葉ですが、白い矢印は毛葉のようにもみえます。

(2023.12.30. 高知県 横倉山)

◎ ツルゴケはこちらやこちらにも載せています。

2020-01-15

ツルゴケ



 ツルゴケ Pilotrichopsis dentata の大きな群落があり、湿った状態から乾いた状態へと移行中で、両方の様子を見る事ができました。 上の写真で、1枚目が湿った状態、2枚目が乾いた状態です。
 本種は前にも載せていますが、その時はあまり良い状態の群落ではなかったので、改めて載せておきます。 1枚の葉の特徴などはこちらやこちらをご覧ください。


(2019.12.28. 岡山県井原市)


2019-10-10

ツルゴケ


 上はツルゴケ Pilotrichopsis dentata です。濡れた状態で、水の反射による白い点がたくさん写っています。 垂直に近い岩から垂れ下がっていたのですが、写真に写っているのは、基物上を這う細い一次茎から長く伸びた二次茎と、二次茎から横に出た枝です。 大形のコケで、二次茎は長さ 20cmほどにまで達することもあるようです。


 上の写真の上は乾いた状態、下は湿った状態です。 乾いた状態では、黒褐色の二次茎や枝に接している葉の緑色もめだちませんが、湿ると葉は直角に近い角度にまで開き、緑色がめだつようになります。


 葉の長さは 1.5~2mmほどです。


 葉は卵形の基部から披針形に伸び、先端は細く鋭頭で、中部以上の葉縁には歯が並びます(上の写真)。 中肋は葉先近くに達しています。


 上は葉の基部です。 葉身細胞は長い菱形~楕円形で(上の写真の右下)、葉の基部の葉縁には小形で横長の細胞が並びます。

(2019.10.10. 奈良県宇陀市)

◎ ツルゴケはこちらにも載せています。 また、元気に育っている美しい姿のツルゴケをこちらに載せています。


2017-04-02

カワブチゴケ


 上は渓谷のキシツツジの枝についていたカワブチゴケ Cyptodontopsis obtusifolia です。 カワブチゴケは川の増水時には水に浸るような所のキシツツジやサツキなどの枝につきます。 水流に流されないようにしっかりと枝にくっついていました。


 二次茎は上のように不規則に分枝しています。


 上は乾いた状態ですが、葉は縮れていません。


 上は湿った状態です。 蒴は短枝の先につき、蒴柄は非常に短く、ほとんど苞葉の間に隠れています。 湿った状態では蒴歯は強く寄り集まり、こよりのようになっています。


 上は乾いた状態の蒴です。 蒴歯は1列16本です。


 葉は卵状楕円形で、長さは 1.5~2mmです。中肋は葉先近くにまで達しています。


 中肋上部の背面には歯が見られます(上の写真)。


 上は葉身細胞です。 細胞はやや厚壁で、1個のパピラがあります。(パピラを撮ろうとすると、細胞はどうしてもボケてしまいます。)

(2017.3.25. 徳島県海部郡海陽町相川)