写真はイセノテングゴケ Rhynchostegium ovalifolium でしょう。 樹幹の下部で、たくさんの蒴をつけていました。 葉は多少扁平についています。
葉は密についていて、小枝はほとんどありません。
上は茎葉で、長さは約 2.5㎜です。 本種の種小名 ovalifolium は「卵形の葉」の意味で、この葉形に由来しているのだと思います。 葉先は急に細くなり、長く尖っています。 翼部は不明瞭で、葉縁の全周には細かい歯があります。 中肋は葉の中部以上に達しています。 なお、中肋の背面先端に歯はありませんでした。
上は葉身中部の細胞で、長さが 100μm以上の細胞が多く見られます。 下は葉の基部の細胞ですが、上とは倍率が異なりますので、注意してください。
葉の基部の細胞は矩形です。
上は茎の横断面で、中心束があります。
上は蒴です。 本種の属名は Rhyncho(くちばし)+ stegium(蓋) で、カヤゴケ属には上のように蓋に長い嘴があります。 蒴柄は赤褐色で、平滑です。
(2026.10.23. 福井県勝山市平泉寺町)
◎ 本種はこちらにも載せています。

























