写真はムツコネジレゴケ Trichostomum platyphyllum だと思います。 道路わきのセメントの擁壁を覆っていました。
顕微鏡で葉やその細胞の様子から、センボンゴケ科だと思いました。 センボンゴケ科にしては葉の幅が広いと感じましたが、学名を見て納得。 種小名は「広い葉の」という意味です。
最初の写真は湿った状態ですが、乾くと上のように葉は強く巻きます。
上は茎の色を見るために葉の多くを取り除いて撮っています。 同じ属で本種によく似たクチヒゲゴケの茎は褐色ですが、本種の茎は黒っぽい色をしています。
上の2枚は葉です。 中部が最も幅広く、鋭頭で、葉縁は内曲せず平坦です。 葉の基部の透明細胞群は葉縁に沿ってせり上がってはいません。
上の2枚は葉の中部の細胞です。 細胞はほぼ方形で、各細胞には数個の大きなパピラがあります。
上は葉縁を含む葉の横断面です。 パピラは背腹両面にあります。
上は葉のほぼ中央の中肋の横断面です。 ステライドは背腹両面にあります。 中肋の腹面の表皮細胞は葉身細胞に類似して密なパピラがありますが、中肋背面の表皮細胞にはパピラは見られません。 この細胞を表面から見ると・・・
中肋背面の表皮細胞は細長く、平滑です(上の写真)。
上は葉基部の透明細胞群です。
(2026.4.16. 兵庫県西宮市 武田尾)
◎ ムツコネジレゴケはこちらにも載せています。



























