2026-02-15

ミズスギモドキ

 上の写真、いろいろなコケが混じっていますが、いちばんたくさん写っているのはミズスギモドキ Aerobryopsis subdivergens でしょう。

 1枚目の写真では分かりにくいのですが、黒くなった古い部分は長く伸びています。 上の写真も、もっと長かったのですが湿っていたこともあって、切れてしまいました。 平凡社では、茎はときに30cm以上に達するとあります。

 葉は扁平についています。 葉は薄く透明感があります。


 葉を茎から外すと、上の2枚の写真のように、しばしば片方の基部が折れ曲がっています。 葉が茎にどのようについているのか見たかったのですが、葉が密に重なっているうえに破れやすく、確認できませんでした。
 中肋は葉長の3/4前後の長さです。

 上は葉先です。 葉先の細胞にはパピラはありませんが・・・

 葉の中央部の葉身細胞は長い菱形~六角形で、中央に1個のパピラがあります。 細胞壁は厚く、よく見ると所々にくびれがあります。
 葉縁にはほぼ全周に細かい歯があります。

 翼部の細胞は矩形~方形です(上の写真)。

(2026.2.11. 兵庫県宝塚市切畑)

こちらには崖から垂れ下がった本種を載せています。

2026-02-12

訂正のおしらせ

 2021年11月5日にイボタチヒダゴケとして載せていた記事を、タチバヒダゴケに変更しました。
 

2026-02-03

ピンゴケの1種


 写真はピンゴケの仲間( Calicium sp.)でしょう。 スギの樹皮についていました。
 固着地衣類で、地衣体は灰白色、黒褐色のピンのように見えるのは子器です。子嚢菌門 チャワンタケ亜門 チャシブゴケ菌綱に分類されています。

(2026.1.14. 京都府八幡市)

2026-01-28

ヒメクラマゴケ

 写真はヒメクラマゴケ Selaginella heterostachys だと思います。 薄暗い谷筋の岩壁から垂れ下がっていました。 分布は伊豆以西の暖地です。
 腹葉は大きくて側方に開出し、背葉は小さくて茎に圧着し、前方を向いています。

 上は腹葉です。 全縁に細かい鋸歯があります。

 上は腹葉の断面で、維管束があります。

 上は腹葉の葉先です。

(2025.11.15. 貝塚市 大阪府立少年自然の家)

2026-01-25

ツチノウエノコゴケ

 写真はツチノウエノコゴケ Weissia controversa でしょう。 寒さはまだまだこれからですが、このような姿と色は春を予感させてくれます。

 葉は披針形~線状披針形です。 上の写真では葉の長さは2㎜、茎の長さは 1.5mmですが、平凡社では葉の長さ2~3㎜、茎の長さは5㎜に達するとありますから、少し小形のようです。
 上の写真でも葉先が少し曲がりかけていますが・・・

 乾くと上のように強く卷宿します。

 上は葉先を腹面から撮っています。 中肋は短く突出しています。 葉縁は狭く内曲しています。

 上は葉のほぼ中央を腹面から撮っていて、写真上方が葉先の方向です。 葉身細胞には背腹両面にパピラがあり、写真の中央が中肋ですが、中肋の腹面にもパピラがあります。

 上は葉身細胞です。 各細胞には4~6個のパピラがあります。

 葉の基部近くの細胞にはパピラはありません(上の写真)。 細い中肋です。

 上は葉のほぼ中央の横断面です。 Weissia(コゴケ属)では背腹両面にステライドがあります。

 上は茎の断面です。 中心束があり、薄壁透明の表皮細胞がやや発達しています。

(2026.1.14. 京都府八幡市)

◎ ツチノウエノコゴケはこちらにも載せています。 またこちらでは本種の蒴や蒴歯の様子などを載せています。