写真はとても小さな細いコケの群落ですが、これほどの大きさのある群落で、茎の太さがほぼそろっていることから、幼体ばかりの群落とは考えにくく、生殖器官は見当たらなかったのですが、成体だろうと思います。 そのことを前提に調べると、写真のコケはミジンコヤバネゴケ Fuscocephaloziopsis zoopsioides だろうと思います(2026.7.20.撮影)。 岩上で育っていました。
平凡社では分布は関東以南の太平洋側となっていますが、写真の場所は京都府南丹市美山町で、どちらかと言えば日本海側になります。
なお、平凡社や尼川(1952)などでは、本種の学名は Cephalozia zoopsioides となっていますが、従来 Cephalozia(ヤバネゴケ属)とされていたものの多くは Fuscocephaloziopsis(マルバヤバネゴケ属)に移され、日本で確認されているヤバネゴケ属は、オタルヤバネゴケ、ヤバネゴケ、シマヤバネゴケの3種のみになっています。
茎の幅は約 0.12mm、葉は離在~接しています(上の写真)。
葉は斜めについています。 腹葉はありません。 葉身細胞はトリゴンが無く、油体は目立ちません。
上の2枚は茎の横断面です。 表皮細胞には葉緑体はほとんどありません。
【参考資料】
尼川大録:日本産ヤバネゴケ研究(2).J.Hattori Bot.Lab.8.1952.




















