写真はヒラヤスデゴケ Frullania inflata(別名マエバラヤスデゴケ)でしょう。 京都府立植物園のあちこちの樹幹についていました。 写真は4月中旬の撮影ですが、本種は雌雄同株で、たくさんの開裂した蒴が見られました。
腹葉は茎径とほぼ同じ幅で、長さは幅の約2倍、中ほどまで2裂しています。
上は裏側に腹片をつけた背片です。
上は葉身細胞です。
上は花被と開裂した蒴です。 弾糸は1本鎖でした。
◎ 上の写真では花被の形態がはっきりしませんが、本種の花被は腹面から見ると5稜が確認できます(こちら)。 また、ヒラヤスデゴケはこちらにも載せています。
2 件のコメント:
雌雄同株、花被5稜もポイントです。
コメントありがとうございます。
雌雄同株であることは、蒴が多い理由として、本文の2行目あたりに書いています。
花被が5稜であることは、蒴が開裂した後の時期で、うまく示すことができませんでした。
今日、6月12日に採集した新しい株で、花被のことも含め、ヒラヤスデゴケの記事を書くことにします。
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