写真はキコミミゴケ Lejeunea flava のようです。 分布は本州以南です。 7月25日に載せたヨシナガクロウロコゴケに混じっていたもので、当初はヤマトコミミゴケ(以下ヤマト)かと思ったのですが、どこか違うような気がしてM氏にお聞きしました。
キコミミゴケは黄緑色で柔らかい群落を形成し、ヤマトは行儀の悪い群落(私のイメージ)で、きらきらした光沢があるのですが、わずか2本の植物体からでは、群落の様子は分かりません。
上は腹葉です。 本種の腹葉は、背片よりは小さいものの、茎径の3~4倍幅と大きく、腹片が隠れてしまう幅ですし、どちらかと言えば幅より高さの方が高い傾向があります。(ヤマトの腹葉は高さより幅が広い。)
上の2枚は腹片です。 歯牙が1細胞なのはヤマトなどと同じですが、ヤマトほど腹片の変異は大きくありません。
上は葉身細胞です。 油体は各細胞に3~15個です。 ヤマトの油体は各細胞に 20~50個あります。
◎ キコミミゴケはこちらにも載せています。
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