上はタマゴバムチゴケと今回取り上げるアミバゴケ Anastrophyllum michauxii との混生です。 本種は前者より細く、前者の葉先が少し下を向いているのに対し、本種の葉は背側に偏向しています。
上は仮根の存在から分かるように、腹面が見える角度から撮っています。 腹葉はありません。 葉は茎に横ぎみの斜めにつき、広く開出し、背側に偏向しています。
葉の形やその付き方を見るとミゾゴケ科のようにも思えますが、ミゾゴケ科であれば、上のような大きな花被はつけません。
葉は1/4まで2裂し、裂片は三角形で鋭頭です(上の写真)。
葉身細胞は厚壁で、大きなトリゴンがあります(上の写真)。 平凡社には表面はベルカ状とありますが、顕微鏡を使い目では確認できてもカメラにはうまく写らない程度のわずかなベルカでした。
花被は円筒形で、雌苞葉は全縁です(上の写真)。
(2024.9.7. 北八ヶ岳)
本種は低温になると赤色が強くなります。 こちらには同じ北八ヶ岳で10月上旬に撮った無性芽をつけた状態を載せています。
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