枯れ枝にいろいろなコケがついています(上の写真)。 多くはキヨスミイトゴケでしたが・・・
上の写真のようなコケもついていました。 調べたところ、キコミミゴケ Lejeunea flava のようです。 和名にあるように、黄色っぽい色が印象的でした。 種小名も「鮮黄色の」という意味です。
平凡社には検索表にあるのみですが、保育社には解説があり、「神奈川県で見られるクサリゴケ図説4」にも載せられています。 分布は本州~琉球・小笠原です。
上は腹面から撮っています。 大きな腹葉があります。 腹片もあるのですが、大きな腹葉に隠れてほとんど見えていません。 腹葉を外して腹片を観察することにしました。
上は外した腹葉です。 腹葉はやや重なり、1/2まで2裂し、側縁は角張らず、茎につく所は広く湾入しています。
上の2枚は、腹葉を取り去って見えるようになった腹片の写真です(2枚目は深度合成しています)。 歯牙は1細胞からなっています。 歯牙のキール側に目立つ大きな細胞はありません。
上は背片の葉身細胞です。 トリゴンは小さく、油体は各細胞に3~15個、微粒の集合です。
(2022.12.6. 大分県 深耶馬渓)
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