2018-01-16

トサホラゴケモドキ


 上の写真、いろいろなコケが混じっていますが、一番多いのがトサホラゴケモドキ Calypogeia tosana で、無性芽をつけています。


 先端に小さな2歯(赤い円で囲ったところなど)を持った葉があちこちに見られます。


 上は腹葉で、上の写真では基部にピントが合っていませんが、湾入してついています。 腹葉は2裂し、多くの腹葉では上の写真のように裂片がさらに2裂しています。 ほとんどの腹葉は、上の写真のように 20細胞幅前後でした。


 上は葉身細胞です。 細胞の表面にピントの合っている所では、著しい点状ベルカが確認できます。 油体は長楕円体で、ブドウ房状です。

(2018.1.4. 富田林市 錦織公園)

◎ トサホラゴケモドキの胞子体の様子などはこちらに載せています。 また、もう少し詳しい腹葉の様子などはこちらに載せています。


2018-01-15

トビコバチ科の一種


 ヤツデの葉の裏にいたトビコバチ科 Encyrtidae の一種です。 体長は 1.5mm、翅端までは 2.4mmでした。 冬眠中は上のように触角を下げています。


 写真を撮っていると触角を上げて歩きだしますが、そっとしておくと、また触角を下げて動かなくなります。



 触角を左右ばらばらに上下に動かしながら歩くので、撮り方によっては触角の長さが左右で異なるように見えてしまいます。
(以上、2018.1.4. 富田林市 錦織公園で撮影)

 体長も同じで上と同種と思われるトビコバチを、2014.1.11.に同じ公園で採集し、2014.1.18.の記事として Part1に載せていましたが、そのうちの深度合成したものを、下に引っ越しさせておきます。 なお、下の写真は3枚とも、頭部がほぼ 90°ねじれてしまっています。




2018-01-14

1月のアカイチイゴケ


 赤と緑の葉が混じったアカイチイゴケ Pseudotaxiphyllum pohliaecarpum が若い蒴をつけていました。


 上はほとんどが赤い葉です。 葉は扁平についています。

 アカイチイゴケについては、蒴は横を向いたがまだ細い状態である3月の様子をこちらに、緑の葉に無性芽をつけ、胞子を出している蒴をつけた6月の様子をこちらに載せています。 しかし、赤い葉の顕微鏡写真はまだ載せていませんでしたので、以下は赤い葉を中心に・・・


 葉は長さ1~1.5mmで非相称です。 中肋は二叉しています。
 ちなみに、属名の Pseudotaxiphyllum の pseudo- は「偽の」という意味ですし、taxiphyllum は同じハイゴケ科のキャラハゴケ属のことです。 キャラハゴケという属名は「キャラボクの葉に似たコケ」という意味でしょうし、実際にキャラボクやイチイなどの属名は Taxus です。 つまりはアカイチイゴケの属名は「キャラボクの葉に似たコケと少し異なる」ということになるのでしょうね。


 上は葉身細胞ですが、葉が赤いのは主に細胞壁の色によるようです。 広葉樹の紅葉は液胞にアントシアニンができるためですから、根本的に違うようですね。
 このことは、葉の基部の緑色が残っている部分との境界付近を見ると、より明瞭になります(下の写真)。


(2018.1.4. 富田林市 錦織公園)

2018-01-13

ヒメコバチ科 Sigmophora brevicornis のメス



 ヤツデの葉の裏にいたヒメコバチ、おちゃたてむしさんに載せられているものとよく似ていて、Tetrastichinae亜科の Sigmophora brevicornis のメスのようです。 体長は2mmでした。
 これらの仲間は、メスを探すためなのか、一般的にオスの方が触角が発達しているようで、BABAさんのところ(こちらの「その2」)に載せられているものは、触角が長く、同種のオスかもしれません。
(2018.1.4. 富田林市 錦織公園)

 以下は 2014.1.7.に堺市南区の槙塚公園で撮ったものを、2014.2.2.の記事として Part1に載せていたものですが、体長も同じで同種だと思われますので、写真2枚を引っ越しさせておきます。





2018-01-12

無性芽をつけたホソウリゴケ


 無性芽をつけたホソウリゴケ Brachymenium exile がありました。 葉腋にある丸いものが無性芽です。 群落としてはまばらで、他のコケに囲まれていました。


 植物体の大きさ(高さ)も、前に載せたものより少し小さめです。


 上は葉と、右の黒い卵形の2つが無性芽です。 無性芽は厚みがあるので、透過光ではどうしても暗くなってしまいます。 葉に比較して大きな無性芽です。


 葉身細胞は長さ 30~45μmほどです(上の写真)。


 上は反射光で撮った無性芽(肉芽)です。

(2017.12.20. 堺市南区富蔵)