上はナンジャモンジャゴケ Takakia lepidozioides の大きな群落で、右下には蒴をつけたホソバミズゴケが写っています。 このようなナンジャモンジャゴケの大きな群落が点々とありました。 北八ヶ岳では、どうやらこの時期(2023.6.24.撮影)の群落がいちばん目立つようで、次第に岩から剥がれ落ち、分散していくようです。
本種は生殖器官も胞子体も発見されず、発見当初は藻類か蘚苔類かも不明で、もちろん蘚類か苔類かも分からず、和名はそのことに由来します。 その後、同属のヒマラヤナンジャモンジャゴケに胞子体が発見され、その形態から蘚類であることが確定的になりました。
系統分類上の位置づけについては、平凡社(2001年)ではミズゴケ科、クロゴケ科に次ぐ位置に置かれていますが、コケ植物系統樹ポスター(2021年)では、その後の研究の成果を反映して、蘚類の中で最も早く枝分かれしたグループとされています。
◎ こちらやこちらでは本種の細部をもう少し詳しく観察しています。
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