地球温暖化の影響か、分布を北に広げている昆虫がいますが、ビロードハマキもそのうちの一種です。 2003年あたりから東京都内での発生量が増加し、現在は福島県あたりまで発生が見られるようです。
美しい蛾は美しい姿で見たいものですが、私がこれまでビロードハマキを見たのは、何者かに襲われてバラバラになった翅だったり、死骸だったりで、今回も残念ながら翅が欠けています。
ビロードハマキの雌雄差については、メスの方が大きいのですが、これは並べてみないと分かりません。 模様は、個体差があるものの、 背側のたくさん並んでいる白い斑紋がメスの方が大きいようです。 私は、白い斑紋の直径と斑紋間(黒っぽい地色)の長さを比較し、斑紋の直径の方が大きければメス、そうでなければオスだと思っています。 この決め方に従えば、9月21日に撮った上はオスで、下( 6月19日撮影:死んでます )はメスでしょう。
ビロードハマキは年2回の発生で、成虫は6~7月と9~10月に出現します。 夏はカエデなどの落葉樹に卵を産み、秋はアセビ、ツバキ、カシなどの常緑樹に卵を産み、常緑樹の葉を合わせた中で幼虫で越冬するようです。 下は冬を越した幼虫です(5月19日撮影)。
0 件のコメント:
コメントを投稿