オリンパスの LG-1 を TG-2 につけて試し撮りした結果を前に書きました(こちら)。 その後の使用に関しては、大きくは撮れるが超接写の画質が悪いという印象で、主たる撮影機材にはしていませんが、地面スレスレの写真を撮ったり、水中に入れても大丈夫などの利点もあり、サブカメラとして持ち歩き、次第に使用頻度も増えてきました。
特に、デジイチの太いレンズとフラッシュ使用は不可能な、細い隙間の奥に光を当てて撮りたいような場合には、TG-2 はほんとうに役立ちました。 そこで、 LG-1 を使用した場合の光の回り方を頭に入れておこうと思い、実験してみました。
上は表面がザラザラしているボードと LG-1 をつけたカメラとの距離を 1.5cmほどにし、カメラ本体のLEDライト光を LG-1を使用して照射し、ズームのワイド端で撮ったものを、トリミングなしで載せたものです。
光は隅々まで回っていませんが、こんな近距離でワイド端で撮ることはありませんから、これは問題なし。 問題は中心部に光が回っていないことです。 このような状態で拡大して(=ズームインして)撮ると、LG-1 を使用しても被写体に光が十分回らず、ISO感度が高くなり、画質が粗くなってしまいます。 超接写で画質が悪かった理由の一つはこれかもしれません。
では、カメラと被写体の距離をどれくらい離せば視野の中心部まで光が回るのか、結論だけ書きますと、5cmほど離せば、ほぽ視野の中心部まで照射されるようです。 LG-1は、光が径3cmほどの範囲からあまり広がらないように作られていますが、それでもカメラと被写体との距離が広がれば、弱い LEDライトの光がさらに弱くなります。 ですから、LG-1 を使用して、最も LEDライトの光を有効に使えるのは、3cm以下の被写体で、カメラと被写体との距離が5cmほどの時だということになりそうです。
こんなことがいろいろ分かってくると、LEDライトよりはるかに強い光を出すフラッシュも利用したくなります。 LG-1 の注意書きには、LG-1 は LEDライトで使用し、フラッシュでは使用できない旨が書かれてあります。 実際フラッシュを光らせてもリング部分に光が導かれないつくりになっています。 しかし昆虫写真家の海野和男氏などは、LG-1 を改造して、LG-1 でフラッシュを使えるようにしておられるようです。 たぶんオリンパスは、フラッシュの連続使用ではフラッシュの熱に LG-1 が耐えられないなど何らかの理由で、トラブルを避けるために LG-1 ではフラッシュを使用できないようにしたのでしょう。
私もフラッシュが使えるように、LG-1 を改造してみました。 改造 LG-1 を使用しての結果は、ほぼ満足できるものでした。 上に書いた5cmより短い距離でも、フラッシュの強い光なら有効のようです。 ただしこの改造の方法は、LG-1 の強度を弱めることになるでしょうし、オリンパスの心配を助長するものでしょうから、ここには載せないことにします。
改造 LG-1 を使用した写真を下に載せておきます。 体長2mmほどのオオチョウバエ?の触角です。 カメラを近づけてもっと大きく撮れますが、逃げられること避けて安全な距離を確保しています。
上の写真は、下の写真(ニコンD7100、60mmマクロ、トリミング)の水色の四角で囲った部分を撮ったものです。
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