東京都の御岳山にある「七代の滝」の岩壁(標高約700m)で、いろいろなコケが混生していましたが(こちら)、上はそのうちの1種のチャボマツバウロコゴケ Blepharostoma minus です。
本種は前に岩にくっついている姿を載せていますので(こちら)、今回は顕微鏡写真のみにしました。 葉(側葉)と腹葉は同形同大で長さは約 0.15mm、立体的な位置関係を見ないと両者の区別は難しいので、以下両者を区別せずに「葉」とします。
葉は基部まで3(~4)裂していて、ムチゴケ科の Lepidozia(スギバゴケ属)に見られる掌部はありまません。 Kurzia(コスギバゴケ属)のトガリスギバゴケなどでは基部まで3~4裂していますが、全体の雰囲気はかなり異なります。
上は葉の裂片のうちの1本で、先は円頭です。 細胞の長さは幅の約2倍で、細胞と細胞との境の壁は節のように盛り上がっています。 油体は球形で、各細胞に数個あります。
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