上はクロツバメシジミ Tongeia fischeri でしょう。 10月8日のオカモス関西のコケ観察会で、JR道場駅~千苅浄水場間で撮影しました。
本種は、ツバメシジミやヤマトシジミなどと似ていますが、黒斑や赤斑の位置、細く短い尾状突起などで区別できます。 和名は翅表の一様な黒っぽい色に由来します。 年3~4回羽化するようで、4月~11月に見られます。
幼虫の食餌植物はツメレンゲ・イワレンゲなどのベンケイソウ科の植物で、これらの植物の分布が局地的であるため、このチョウの分布も局地的です。 上記のコースの岸壁にはツメレンゲが多く見られます(下の写真)。
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ツメレンゲ(左)とオニヤスデゴケ(右) |
クロツバメシジミは、あまり飛び回ることをしないチョウです。 遠くに行っても食餌植物が無いからかもしれません。 ですので、撮影は楽ですが、残念だったのは翅を開いてくれなかったことです。 カメラを恐れることもなく、マイペースで吸蜜するおっとりしたチョウでした。
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