2015-10-19

ブログ別カテゴリー・リスト(お知らせ)

 このブログは、同じ地域で共に暮らす多様な生物の姿を理解したいと、自宅(大阪府)周辺を中心に、身近な所で見られる植物・虫・鳥などを取り上げていますが、それらの生物の種類は驚くほどたくさんいます。 そこで、できるだけたくさんの生物を載せたいと思っているうちに、同じ生物が何度も登場することも少なくなり、小さな生物など、一般的にはあまり注目されていないような生物の登場が多くなりました。
 一般的にはあまり注目されていないような生物について紹介されているHPやブログはそんなに多くないなかで、そらさんおちゃたてむしさんBABAさんtukikuiさんのブログで取り上げられている生物は比較的よく似ていて、撮った生物について調べる時にとても役立ちます。
 そこでそらさんは、これらのブログに掲載された生物について調べやくすするために、カテゴリーリストを作成されました。 今回この「 そよ風のなかで Part2 」も、その「 ブログ別カテゴリー・リスト 」に加えていただきました。
 「 そよ風のなかで Part2 」から上記リストに掲載されるのは下記カテゴリーで、それそれのカテゴリー内の配列は掲載日付順です。
   カメムシ目   ハチ目   甲虫目   ハエ目   トンボ目   チョウ目
   バッタ目   昆虫その他   クモ類   コケ植物

2015-10-18

キカシグサ


 刈り取りの済んだ田で咲いていたキカシグサ( Rotala indica var. uliginosa )、花の径は 2.5mmほどです。 花は鋭尖頭の4つのガク片の間に丸い小さな花弁が4枚、オシベが4本で、中央に皿のようなメシベがあるのですが、どれも赤っぽい似た色で、なかなか区別が難しいですね。
 このキカシグサやその近縁種は、属名のロタラの名前で、水槽に入れる育て易い水草として人気があるようです。
 和名は、果実がシラミ(古語ではキサシまたはキカジ)の卵に似ていることに由来するようです。

(2015.10.11. 堺自然ふれあいの森)

2015-10-17

ミカヅキゼニゴケ


 上はミカヅキゼニゴケ(Lunularia cruciata)、葉状体の先端付近に三日月形をした無性芽器が見えます。 以前、マキノゴケの葉状体の先端付近の三日月形をした雄器の凹みを見て、ミカヅキゼニゴケと間違ってしまいましたが(こちら)、葉状体の様子はマキノゴケとは全く違いますね・・・。


 上は1枚目の写真の一部を拡大したものですが、無性芽器では円盤状をした無性芽がたくさん作られ、その一部はこぼれ出し、葉状体の上にも散らばっています。 この無性芽は、雨滴などで散布され、分布を広げるようです。


 上は無性芽器を横から見たものです。 葉状体側(上の写真では左側)に飛び散る無性芽を少なくすることに役立っているのでしょうか。

 ミカヅキゼニゴケは帰化種の苔類で、世界各地に分布が知られています。 無性芽で増え、日本に生育している個体は生殖器官を形成しないようです。

(2015.10.14. 高槻市川久保)

こちらにはミカヅキゼニゴケの腹鱗片や気室孔の断面の様子などを載せています。 またこちらには雄器托などを載せています。


2015-10-16

ギンシャチホコの幼虫

シベリアカタアリとの出会い


 写真はギンシャチホコ( Harpyia umbrosa )の幼虫です。 食餌植物は幼虫は、クリ、クヌギ、コナラ、カシなどのブナ科です。
 特徴のある姿ですので、いろんなブログに載せられています。 姿だけではなく、シャチホコガ科の幼虫には、変な姿勢をとるものが多くいます。 このギンシャチホコの幼虫も、おちゃたてむしさんのブログでも、そらさんのブログでも、頭を下にして尻を持ち上げる独特な姿勢をしています。 しかし今回見たものはごく普通に体を伸ばしていました。 木から落ちて移動中だったからでしょうね。


 シャチホコガ科でおもしろい姿勢をとる幼虫は、その理由の一つとして、尾脚(幼虫の体のいちばん後ろ側にある脚)が退化したり脚としての機能を失ったものに変化していることが挙げられます。 ギンシャチホコの幼虫も尾脚が退化していて、横から見ると、いつも尾部が浮いています(上の写真)。

(2015.10.9. 堺自然ふれあいの森)

2015-10-14

ナキリスゲにカンスゲワタムシ


 昨年ナキリスゲについて書きましたが、9月22日に同じ株のナキリスゲを見に行くと、昨年の写真より2週間ほど早いので、まだ穂は垂れていませんが、穂に白い糸くずのようなものがたくさんついていました(上の写真)。
 下はもう少し拡大したものです。


 これは虫のしわざに違いないと思い、白い糸くずを少しほぐしてみると・・・


 穂の軸近くに茶色い小さな虫が見えます(上の写真)。 これを手に移しきれいに糸を取り去ると、下のような虫が現れました。



 翅原基があるので何かの幼虫のようです。 体長は 1.5mmほどです。

 10月9日に再度見に行くと、白い糸は、少し水分が少なくなっている印象を受けましたが、ほぼそのまま残っていました。 この糸をほぐすと、下のような翅の生えた成虫が出てきました。



 体長は幼虫の時とほとんど変わらず 1.5mmほどで、翅端までは 2.5mmでした。 検索してみると、アブラムシ科タマワタムシ亜科のカンスゲワタムシ( Colopha kansugei )のようです。
 カンスゲワタムシは周年単為生殖を繰り返し、秋にのみ有翅虫が出現するようです。