昨年
ナキリスゲについて書きましたが、9月22日に同じ株のナキリスゲを見に行くと、昨年の写真より2週間ほど早いので、まだ穂は垂れていませんが、穂に白い糸くずのようなものがたくさんついていました(上の写真)。
下はもう少し拡大したものです。
これは虫のしわざに違いないと思い、白い糸くずを少しほぐしてみると・・・
穂の軸近くに茶色い小さな虫が見えます(上の写真)。 これを手に移しきれいに糸を取り去ると、下のような虫が現れました。
翅原基があるので何かの幼虫のようです。 体長は 1.5mmほどです。
10月9日に再度見に行くと、白い糸は、少し水分が少なくなっている印象を受けましたが、ほぼそのまま残っていました。 この糸をほぐすと、下のような翅の生えた成虫が出てきました。
体長は幼虫の時とほとんど変わらず 1.5mmほどで、翅端までは 2.5mmでした。 検索してみると、アブラムシ科タマワタムシ亜科のカンスゲワタムシ(
Colopha kansugei )のようです。
カンスゲワタムシは周年単為生殖を繰り返し、秋にのみ有翅虫が出現するようです。
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