オオホウキゴケ Solenostoma infuscum が造精器をたくさんつけていました(上の写真:京都府南丹市の音谷の滝にて2026.7.20.撮影)。
本種は雌雄異株で、近くに花被などはみあたりませんでした。 葉は斜めにつき、広く開出して密に重なっています。
葉は 1.5mm前後、仮根は多く、淡い赤紫色です。
葉は卵状舌形で円頭です。
葉身細胞は薄壁で、トリゴンは大きく、油体は各細胞に4~6個あり、球形~楕円体で、微粒の集合です。
上は葉の基部の細胞で、油体などは明瞭に観察できたのですが・・・
上は葉縁の様子です。 葉の中上部の細胞内は写真のように物質が充満しているように見えます。 この物質、反射光で見ると緑色に見える(=葉緑体が混ざっているはず)のですが、透過光で見ると、上のようにあまり光を通さず(=濃度が高い?)、黒っぽく見えます。 これまで私が見たオオホウキゴケは、いつも葉の細胞の多くがこのような細胞でした。
上は細胞表面にピントを合わせています。 細胞表面には弱いベルカがあります。
本種は普通種ですが、割合に多形で葉形、大きさなどは変化しやすく(井上『日本産苔類図鑑』の「ノート」)、似た種も多く、同定にはなかなか自信が持てず、何度もブログに載せることになってしまいます。
本種は冬季にはしばしば赤色を帯びます。 冬を越した春先(3月初旬)の様子をこちらに載せています。
胞子散布も春先です。 その様子をこちらに載せています。 そして4月になると、瑞々しい緑の葉を広げはじめます(こちら)。






































