木の枝にあった小さな苔類(上の写真の黄色い矢印)、茎の幅は葉を含めて 0.4~0.5mmほどです。 右のカラヤスデゴケと大きさが比較できるように、目的の被写体は左に寄せました。
これを剥がして腹面から撮ったのが下です(深度合成しています)。
これを見ると、ナカジマヒメクサリゴケ
Cololejeunea nakajimae のようです。 腹片は大きく、腹葉はありません。 よく似ているウニバヨウジョウゴケ
C. spinosa の葉は卵形で、葉先も円頭~鈍頭のようです。 平凡社の図鑑では日本海側に多いとされていますが、太平洋側でも所々で生育が報告されているようです(
神奈川県で見られるクサリゴケ図説 3)。 ちなみに、種小名は大阪府の高校教員で地域に生きたコケ研究者として知られている中島徳一郎氏の名前に由来しています。
腹片の第1歯牙(上の写真の1)は1細胞幅で2細胞長、第2歯牙(上の写真の2)は鈍頭の単細胞で形成されています。 なお、背片と腹片に挟まれた丸いものは、造精器のように思われます。
(2018.2.14. 堺自然ふれあいの森)
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