写真はケミノゴケ Macromitrium comatum でしょう。 樹幹に育っていました。 ミノゴケではツボの下部に少し帽に覆われない部分があるのですが、本種の帽はツボの下にまで届く長さがあります。
蒴柄はミノゴケより色濃く短く、長さは2(~3)mmです。
ミノゴケの葉先円頭~鈍頭で湿った時でも腹側に曲がっていますが、本種の葉先は、変異があるものの、多くは鋭頭で、内曲もほんのわずかです(上の3枚の写真)。
上は葉身細胞で、長さは 10~13μm、表面は膨らみ、細胞の輪郭は明瞭で、数個の小さなパピラがあります。
上は蒴の断面です。 蓋を外せず、蒴歯の詳しい観察はできませんでしたが、蒴歯の先端が円い特徴はわかります。
蒴の頸部付近には気孔が見られました(上の写真の赤い円内)。
上は気孔と蒴壁の細胞です。
上は胞子です。 胞子体が若かったのか、本種の本来の胞子より少し小さめです。
(2022.3.17. 箕面公園 )
◎ ケミノゴケはこちらにも載せています。
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