写真はサクラジマツヤゴケ Entodon calycinus でしょう。 倒木の上に広がっていました。 蒴が直立しているのは、この属の特徴です。
内雌苞葉が長いのは本種の大きな特徴です。 上の写真の内雌苞葉は約4mmですが、4.5mmに達するようです。 蒴柄の長さは上の写真では 8.5~9mm、平凡社では6~20mmとなっています。
上は蒴歯を蒴の内側から撮っています。 本属の内蒴歯は基礎膜が低く間毛も無いのですが、本種は内蒴歯の歯突起も発達が悪く、平凡社では「・・・歯突起は破片状で外蒴歯に付着する。」とあります。 上の写真でも、たしかにその傾向はあり、整った形の歯突起ではありません。
上は胞子です。 平凡社では胞子の径は 13~18μmとなっており、上の写真ともほぼ一致します。
上は茎葉です。 1枚の葉をヒロハツヤゴケと比較すると、本種の方が少し大きいのですが、特徴はよく似ています。
上は翼部です。
上は葉身細胞です。 やはりヒロハツヤゴケに似ています。
(2024.2.17. 大阪府池田市 五月山公園)
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