2016-05-28

ユミダイゴケ


 上はユミダイゴケ Trematodon longicollis ですが、写っているのはほとんどが蒴です。


 上は植物体と蒴を写しましたが、目立つ蒴に対して植物体は小さく、蒴が無いとなかなかその存在が分かりません。
 蒴は胞子が入っている「壺」と、その下の蒴柄に続く「頸部」からなります。 上の写真では壺は褐色を帯び、頸部は黄緑色になっていますので、太さだけでなく色でも区別できます。
 上に書いたように、ユミダイゴケは蒴が大きく弓型に曲がっているのですが、特に頸部が長く弓型に曲がっています。 和名の意味は、弓型の大きな蒴から「弓大」なのでしょうか。 それとも壺を載せている頸部を台と見て「弓台」なのでしょうか。


 上は帽を外して深度合成したもので、胞子が飛び散っています。 蓋は帽の中に残っていて少し見えています。


 上は自然に帽(と蓋)が取れている蒴を正面近くから見たものです。 赤褐色の蒴歯は1列 16本です。 少し分かり辛いですが、各蒴歯は基部近くにまで縦に深く裂けています。


 上は蒴歯の上部を見たもので、たくさんのパピラが見られます。


 上は胞子です。


 上は葉です。 葉は長さ3~4mmで、幅広い鞘部から線状に伸びているのですが、写真のように曲がっていて真っ直ぐになってくれないので、1枚の葉の形を顕微鏡下で撮るのはあきらめました。


 上は葉身細胞です。

 ユミダイゴケは新しく開かれた道などでよく見られるのですが、ここに載せた写真は、岡山コケの会第137回コケサロン(5月24日)での撮影と、そこから少しいただいたものを撮りました。

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