上の写真、胞子体をつけているのはヒメテングサゴケ Riccardia planiflora でしょう。 水の滴る岩上でツガゴケなどと混生していました。
 和名のとおり、Riccardia(スジゴケ属)のなかでは小形です。(上の写真のスケールの数字の単位は ㎜ です。)
 上の枝はシュートカリプトラに包まれた若い胞子体をつけていますが、赤い丸印で囲った所は造精器腔の存在する場所だと思います。 本種は雌雄同種で、写真の枝は両性枝ということになるのでしょう。 平凡社には「(本種の場合は)両性枝がほとんどで,雌枝や雄枝は稀。」とあります。
 上は透過光で見ています。 油体は各細胞に0~4個ありますが、平凡社では2~7個となっています。
 上は葉状体の横断面です。
 葉状体の横断面で、単細胞層の翼部はほとんどありません(上の写真)。
 葉状体の横断面で、表皮細胞の細胞壁は厚く、内部細胞にトリゴンがあります(上の写真)。
(2025.4.19. 京都市右京区京北上弓削町)







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