水の滴る岸壁に垂れ下がる写真のコケ、2025.4.19.に京都府右京区京北上弓削町の標高500m付近で撮影しました。 Calypogeia(ツキヌキゴケ属)にも似たものが多く、消去法でツキヌキゴケ Calypogeia angusta としたのですが、平凡社では「亜高山帯以上の腐植土か倒木上にふつう。」とあり、疑問が残ります。
葉は半円形~広舌形で円頭です(上の写真)。
上は腹葉の基部が下延している所に焦点を合わせていて、腹葉全体はぼんやりと写っています。 腹葉は茎に湾入してついていますので、全体にピントを合わすことができません。
腹葉は下延し、その腹縁基部の細胞は他の細胞より細長い矩形です。
上は腹葉ですが、下延部は切れてしまっています。 腹葉は1/3ほどまで広く2裂しています。
上は葉身細胞です。 油体は、平凡社では「変化に富み,各細胞に3~15個,球形~楕円体,均質~ブドウ房状。」とあります。 「変化に富み」が悩ましいところですが、フソウツキヌキゴケの油体には眼点があり、写真とは異なります。
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