2025-04-15

フサゴケ


 岩上に広がる写真の大形のコケ、フサゴケとコフサゴケはとてもよく似ているのですが、たぶん前者の  Rhytidiadelphus squarrosus だろうと思います。

 茎は赤褐色、葉は著しく背側に反り返っています。 コフサゴケはこれほど著しく反り返ることは無いと思います。

 上は茎葉ですが、撮影の都合上、小さめの茎葉で、少し枝葉的な形も混じっています。 葉は反り返っていて、上の葉でもまだ葉の形がよく分かる方です。 コフサゴケは、葉先がもっと急に細くなり、葉の基部はもっと狭まると思います。

 翼部の細胞は大きく、褐色の区画をつくっています(上の写真)。

 葉身細胞は長楕円形~線形です。 葉縁の歯は、上部では少し大きくなりますが、ほぼ全周に細かい歯がありました。

 上はフサゴケの胞子体です。

 (2025.4.5. 京都市右京区 標高約500m)

◎ フサゴケはこちらこちらにも載せています。

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