ホソヘリカメムシの幼虫(右)を追いかけるアオオビハエトリ(左) 1,024 × 576 |
ホソヘリカメムシの成虫は、危険を感じるとすぐ飛んで逃げますが、広げる翅の無い幼虫は、特に小さいうちは蟻に擬態して身を守っていると言われています(こちらとこちら)。 一方、アオオビハエトリは主に蟻を餌にしているハエトリグモの仲間です。
かなり大きな(5齢?)ホソヘリカメムシの幼虫を追いかけているアオオビハエトリがいました。 こんなに大きくなった幼虫でも、アオオビハエトリには蟻に見えるのかなと疑問に思い、動画を撮ってみました。 走る小さな虫を追いかけて撮影するのは難しく、ほぼ全編ピンボケですが、興味ある行動だったので、公開することにしました。
アオオビハエトリにとって、ホソヘリカメムシの幼虫は餌にするには大きすぎて、どう飛びかかっていいのか分からないのか、単に動くものに反応しているだけなのか、とにかく追跡は延々と続きました。 ホソヘリカメムシも、付いてこられるのはうっとおしいのか、逃げ続けます。
何度かホソヘリカメムシの幼虫は立ち止まります。 アオオビハエトリが飛びかかるなら、その時がチャンスなのですが、大きすぎて躊躇するのか、追っているものの動きが止まると、追いかけるという本能が停止してしまうのか、とにかくアオオビハエトリは攻撃には移りませんでした。 そして、ホソヘリカメムシの幼虫が動くと、また追いかける、ということを、繰り返していました。
動画の途中で2回、本物の蟻が近づきます。 しかしアオオビハエトリは、この蟻に見向きもしません。 大きな獲物に眼がくらんでいるのでしょうか。 蟻という餌を捕える本能的行動はどこへ行ってしまったのでしょうね。
(動画の BGMにはMusMusさんの楽曲を使用しています。)
( 2014.9.26. 堺自然ふれあいの森 )
2 件のコメント:
そよかぜさん こんにちは~
先日、ふれあいの森の木道でお会いしましたマッシーと申します。
アオオビハエトリとホソヘリカメムシの攻防(?)面白いですね。
私もここでこれら両者を見ました。
ホソヘリカメムシを最初はアリの仲間かなと思い込んで検索したぐらいで、虫の世界に入ってまだ3年ほどの初心者ですが今後ともどうぞ宜しくお願いします。
そして、以前からそよかぜさんのブログのデータベースで虫の同定に活用させて頂いております。
当方のブログにリンクさせて頂きたく宜しくお願いします。
リンク大歓迎です。ありがとうございます。
マッシーさんは元は鳥がメインだったのですか?
住所も近いことですし、いろいろ情報交換もしていきたいですね。
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