2019-08-24

蒴をつけたイヌケゴケ


 岩にへばりつくように育っているイヌケゴケ Schwetschkeopsis fabronia が蒴をつけていました(上の写真)。 平凡社の図鑑では、本種の蒴は稀となっています。


 乾いた状態では、葉は枝や茎にピタリとくっついていますが、湿ると上のように開きます。 大きい葉の長さは1mmほどあります。


 葉は卵形~卵状披針形で、やや急に細くなっています。 あるような無いような中肋ですが、これについてはこちらを見てください。 翼部の細胞は方形~短い矩形です。


 上は葉の上部の葉縁で、葉身細胞は楕円形~楕円状線形です。 もう少し葉の中央に近い葉縁の細胞では、最も外側の細胞壁は、その内側の細胞壁より薄くなっています(こちら)。

(2019.5.21. 大阪府高槻市 摂津峡)

0 件のコメント: