2023-11-02

シクンシ

 

 写真はシクンシ Combretum indicum です。 京都府立植物園の温室で撮影しました。 熱帯アジアに広く分布していますが、薬用や観賞用に栽培されているためで、厳密な意味での原産地はよく分からないそうです。 日本でも、石垣島や西表島などでは野生化していますが、元は観賞用に栽培されていたものでしょう。
 「シクンシ」は日本語では無さそうな名前ですが、じつは「使君子」で、「神に授かった妙薬」の意味だそうです。 各部をさまざまな薬として利用されますが、特に果実から作られる生薬は回虫や蟯虫などの駆虫薬,整腸薬,健胃薬として利用されます。

 葉は対生で、幼植物は低木状ですが、次第につる性となります。 花は子房下位で、長いガク筒があります。 花弁は5枚で、初めは白色ですが、すぐにピンクになり、最後は赤色になります。

 オシベは10本、桃のような芳香があります。

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