2023-11-24

咲くやこの花館の「コケ講座」と「コケの観察・解説ツアー」について

 大阪市の「咲くやこの花館」で、2024年1月の6日から21日までの予定でコケ展が開催されます。

 期間中、盛りだくさんの内容が予定されていますが、私の担当は「もっとコケを知ろう」で、「コケ講座」と「コケの観察・解説ツアー」を実施します。 コケの楽しみ方は、見る楽しみ、作る楽しみ、育てる楽しみなど、いろいろですが、私の担当は「知る楽しみ」といったところでしょうか。

◎ 2024年1月5日現在、「コケ講座」は受付を終了し、「コケの観察・解説ツアー」も定員に達しています。

 1月7日(日)の午前と午後に、内容を変えて上記のコケ講座を実施します。

【午前】(10:30~12:00)
(入門編講座)コケってどんな植物?
 ちょっと注意すれば、都会の真ん中など、どこにでもあるコケですが、種子植物を見慣れている私たちにとっては、知れば知るほど不思議なおもしろい植物です。
 「コケのことを見聞きすることが多くなって、私も関心があるのだが、コケについては何も知らない」という人にも分かるように、コケとはどのような植物なのかを解説します。 なお、午後の講座内容も、この講座でコケ植物を理解していただいたうえでなら、理解していただけると思いますので、別途参加費が必要になりますが、よろしければご参加ください。

【午後】(13:00~14:30)
コケの生活史 - 種子植物にどうつながる? 胞子と種子の関係は? -
 花も咲かず目立たないコケですが、およそ5億年前に陸上に現れてから、ちゃんと子孫を残し続け、進化しながら、現在に生き続けています。 どのようにして子孫を残しているのでしょうか。
 コケは胞子で増えると言われていますが、卵と精子が受精するという有性生殖を行わないと多様性も進化も起こりません。 どこでどのように有性生殖を行っているのでしょうか。
 また、コケ植物とシダ植物や種子植物は、最初に陸に上がった同じ植物から分かれた植物とされています。 つまりコケの生活史は、種子で増えるというコケとは全く違うように見える種子植物の生活史につながっています。
 そのような内容を、分かりやすくお話しします。


 1月の12日(金)と18日(木)に「コケの観察・解説ツアー」を実施します。 両日とも午前は初心者向け、午後は中級者向けの内容にします。
 温室内の狭い通路で行いますので、実施日は比較的来館者の少ない平日とし、参加人数も各回10名に限らせていただきます。

【午前】(10:30~11:30) 初心者向け
 館内には自生のコケも植えられたコケもありますが、その中で比較的大きく特徴の分かりやすいコケを観察するとともに、それらのコケを使って、コケとはどのような植物なのかも説明します(観察ツアーではなく、観察・解説ツアーです)。
 

【午後】(13:00~14:00) 中級者向け
 特に熱帯雨林室には、暖かい地方のコケも何種類か自生しています。 これらは、館でお貸しする倍率のルーペでは見分けることが難しく、10倍以上のルーペが必要なほどの小形のコケが多いのですが、大阪付近ではなかなか見ることができないコケを見る機会でもあります。 そのようなコケも含め、館内に育っているいろいろなコケを観察しながら、解説していきます。

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 参加申し込みについて
 「コケ講座」も「コケの観察・解説ツアー」も、それぞれの実施日の1カ月前から、受付を開始し、実施日の3日前で締め切らせていただきます。 受付は先着順で、定員に達した段階で締め切ります。
 参加希望の方は、咲くやこの花館HP「イベント情報」の「こけ展」にある「コケ講座」や「コケの観察・解説ツアー」に進み、そこにある「WEB受付」ボタンをクリック、または直接「SAKUYA WORKSHOP」から申し込んでください。
 なお、上記受付は、オンラインショップの受付システムを流用しているため、おかしな表現になっています。 「送料無料でお届けします」と表示されていますが、届くものは何もありませんし、「SOLD OUT」は定員に達したことを、「再入荷お知らせ」はキャンセル待ちを意味します。 受付が完了すると「商品の発送が完了いたしました!」のメールが届きますが、チケットなどの発送はありません。

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