リンゴコブガ Evonima mandschuriana の幼虫がいました(上の写真)。 頭部から上後方に伸びるモコモコした長い角のようなものは・・・
上は正面から撮った写真ですが、連なった丸いものの1つひとつをよく見ると、下に口器らしきものがあり、頭部らしいことが分かります。 下はその拡大です。
リンゴコブガの幼虫は、頭部の脱皮殻を体の上に積み上げます。 脱皮ごとに頭部が成長していることが分かるのですが、この幼虫の場合は脱皮殻が8個ありますから、9齢幼虫ということになります。
アゲハチョウやカイコではふつう5齢が終齢幼虫です。 これらに比較すると、9齢というのは驚きです。 脱皮回数も種によっていろいろなのですね。
この幼虫の食餌植物は、和名にあるようにリンゴをはじめ、サクラ類などのバラ科の他、コナラやクリなどブナ科の葉も食べるようです。 また、和名の「コブ」は成虫の前翅に鱗粉の塊によるこぶ状の隆起が見られることによります。
(2024.5.22. 京都府南丹市 美山)
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