みごとに茂ったシゲリゴケ Cheilolejeunea imbricata、大きさが分かるようにマメヅタの葉を少し入れておきました。 コンクリート製の擁壁に厚く育った蘚苔類の群落に混じっていました。
茎は不規則に分枝しています。
背片は円頭、腹片は背片の約1/2の長さで、切頭です。 腹葉は茎径の2~2.5倍幅、1/3~1/2まで狭く2裂しています。
シゲリゴケ属の腹片は第1歯がほとんど発達せず、歯牙は第2歯です。 本種の歯牙は、平凡社では1細胞幅で2~4細胞長となっています。 歯牙は背片の方向に傾いていて、どこまでが歯牙なのか分かりにくいのですが、上の写真の歯牙は2~3細胞長でしょう。 なお、上の写真は深度合成しています。
葉身細胞は厚壁で、油体は大形で各細胞に1~2個、ブドウ房状です。
(2024.5.11. 京都府長岡京市 善峯寺近く)
◎ こちらには腹面を反射光で撮った写真(深度合成)を、こちらにはスチルスなどを載せています。
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