写真はハナガゴケ Ditrichum divaricatum でしょう。 古い蒴がまだ少し残り、新しい蒴はまだ蒴柄と同じような幅です。 蒴柄は黄色~黄褐色です。
葉は茎の下部までついています。 上の写真で少し混じっているのはオオヒシャクゴケです。
葉の長さは5~8㎜、蒴柄の長さは上の写真で2cm、平凡社では1~3cmとなっています。 乾いた時と湿った時で、葉の様子はあまり違いません。
上は茎の横断面で、葉鞘部が茎を取り囲んでいます。
上は葉の基部です。 長い鞘状の基部から急に細くなり、そこから先の大部分は中肋が占めています。 翼部の細胞は分化していません。
上は葉鞘中部の細胞で、写真上部は中肋です。 葉鞘中部の細胞は矩形で薄壁です。
葉鞘部の肩の細胞は不規則な方形で厚壁です(上の写真)。
上は葉の中央付近の側面を撮った写真で、下はその横断面です。
葉の横断面で、ガイドセルの上下にステライドがあります。
上は葉先付近で、細かい歯があります。
上は蒴の上部です。
蒴歯は基部まで細かいパピラに覆われています(上の写真)。
最後に、4枚目の写真では茎の横断面がはっきり写っていませんでしたので、改めて茎の横断面の中央付近を下に載せておきます。
(2024.9.7. 北八ヶ岳)
◎ こちらには胞子を飛散し終えて間もない蒴をつけたハナガゴケを載せています。
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