上の写真、数種のコケが写っていますが、多くはサワラゴケ Neotrichocolea bissetii です。 愛知県設楽町の標高1200m付近で 2023.5.13.に撮影しました。
上は背面から撮っています。 葉は長毛に覆われて重なり、大きな葉はなんとなく認識できますが、小さな枝葉はどこまでが1枚の葉なのか、全く見当がつきません。
さらに拡大しても・・・
背面からだと拡大しても長毛が目立つばかりですが・・・
腹面から見ると、あちこちに赤い矢印で示したような丸いものが見えます。 これは袋状になった枝葉の裂片です。 この袋状になる裂片は最も腹側の裂片ですので、背面より腹面からの方が見え易くなります。
下は袋状の裂片を持つ葉をつけている枝の顕微鏡写真です。
枝は何度も枝分かれして次第に細くなりますが、袋状の裂片を持つ葉は、平凡社によると、第3、4番目の枝につく葉ということです。
上は太い枝についていた葉です。 葉は枝にやや斜めについていて、写真の左側が背側です。 葉は1/2まで不等に数裂し、背側の裂片が最大で、三角形です。
上は葉身細胞です。
上は最腹側の裂片が袋状になった葉です。
上は太い枝についていた腹葉です。 4/5~3/4まで深く2裂し、裂片は狭三角形です。 幅は、広がった毛を含めると、枝の幅とほぼ同じでした。
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