2014-08-02

トキワススキ


 トキワススキは暖地の平地や丘陵地に生える大型の多年草です。 ススキと同じ属( Miscanthus )で、小穂のつくりなどはよく似ていますが、ススキより大きく、名前のとおり、根生葉には緑色のまま越冬するものもあります。  写真のトキワススキは「堺自然ふれあいの森」の「森の館」の前のものですが、花はススキより早く、7月には上の写真のように出穂しています。 花序の中軸は長く、ススキでは総の大部分が束にまとまって出るように見えるのに対し、トキワススキの総はある程度の長さの範囲全体に散らばって出ます。


  花は3本のオシベと、柱頭が2つに分かれている1本のメシベから成ります。 上はメシベの柱頭を出している雌性期の小穂と、オシベを出している雄性期の小穂を撮ったものですが、若い花では小穂の基部近くに束生する白色の長毛が密着していて、どうなっているのかよく分かりません。


 上は咲いてから時間が経過した花で、長毛が広がっていますので、小穂の様子がよく分かります。 各小穂からは長い芒が出ています。


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