下の写真にハトムネヨコバイの一種の幼虫がいるのですが、わかりますか?
じつは歩いているところを見つけ、カメラを向けると、上の写真のようにコナラの枯れ落ちた花序につかまり、“分からないでしょ”とばかりに、動かなくなりました。 最初からこの状態だと、見つける自信はありません。
あまり動かないので、少しつついて動いてもらったのが以下の写真です。
腹部背面のステゴザウルスのような突起など、形態的におもしろい幼虫だったので、ネット検索等で調べようとしたのですが、ウンカかヨコバイなどの仲間であることまでは分かりますが、その先が分かりません。
上は9月26日の撮影ですが、その後も何度か観察できましたので、もう少し齢が進むか成虫の姿を見ることができれば正体が分かるかもしれないと思っていました。 撮影から40日も経てブログに載せることになったのは、そのような理由からです。
しかし10月中旬以降、幼虫の姿を見ることができなくなってしまいました。 途方に暮れてカメムシBBSにお尋ね(No.9719)したところ、ハトムネヨコバイの一種( Macropsis )だろうと教えていただきました。
下は全く別の場所で2年前の12月12日に撮ったもので、上の幼虫とは別種の可能性大ですが、ハトムネヨコバイの一種の成虫です。
ハトムネヨコバイの仲間( Macropsis )は、前胸背の前縁が頭部の上に伸び、背中側から見ると、頭部が前胸背に隠されてしまうのが特徴です。
幼虫と成虫の観察日を組み合わせると、10月上旬幼虫、12月には成虫ということになりそうですが、上記のカメムシBBSで、栃木で5月に羽化を見たという情報もいただきました。 同じ Macropsis属でも種によって成虫になる時期が異なるのでしょうか、それとも同一種内でも成虫になる時期が定まっていないのでしょうか。
(幼虫:堺自然ふれあいの森、成虫:枚岡公園)
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