伐採木の上に育つコケ、円い葉が基物から少し浮いたように連なっています。
葉の長さは 0.3~0.4mmです。
基物から剥がして腹面から見ると、葉の下半分がポケット状になっています。 これが何なのかを理解するのに少し時間がかかりました。 と言うのも・・・
顕微鏡で観察すると、大きな油体を持つ細胞の様子から、ケビラゴケ科であることは見当がつきますし、ピントは合っていませんがケビラゴケ科らしい腹片が①にあります。 それでは⑤は何なのか、そして①と⑤の境である(と考えた)②~④が③付近で消えています。 顕微鏡のピントをずらしながら⑤は何なのか理解しようとしましたが、よく分かりません。
そこで背片をボカしたまま、①~⑤がはっきり写るように深度合成してみると・・・
①~⑤は連続した腹片で、高さが2段になっているだけでした。 腹片の長さが背片の長さとほぼ同じということが予想外で、頭が混乱してしまいました。 深度合成の有用性を改めて感じました。
このように葉のつくりが分かり、ケビラゴケ科の中を検索すると、オオシタバケビラゴケ Radula cavifolia がみつかりました。 分布は神奈川県以南ということです。
上は葉身細胞です。
(2020.3.3. 屋久島)
◎ オオシタバケビラゴケはこちらにも載せています。
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